梅雨時期の今、大切なレンズやカメラを守りましょう。 |

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梅雨時期の今、大切なレンズやカメラを守りましょう。

特集「梅雨の季節、カメラとレンズをカビから守ろう」
特集「梅雨の季節、カメラとレンズをカビから守ろう」
 今月の特集は梅雨の季節のカメラの使い方と注意点をカメラメーカーに、機材の保管について除湿庫メーカーに尋ねました。素朴な疑問から驚くような質問にも答えていただきましたので、楽しめる内容となっています。

◇ カメラメーカーが答える梅雨のカメラとレンズの使い方
(富士フイルム株式会社)

Q1 雨天でカメラとレンズを使用するとき、注意すべき点を教えてください。
A1 防塵・防滴カメラであっても、なるべく濡らさないよう気をつけてください。
レンズに水滴が付着すると画像が悪くなりますのでご注意ください。
安易に拭くと水滴に含まれた砂つぶ等でレンズを傷つける可能性があります。また、屋外でのレンズ交換は避けましょう。
Q2 カメラやレンズに雨や水、泥がついてしまった時、メンテナンスと保管はどうすれば良いでしょうか。
A2 雨の水分のみの場合は軽くタオルで拭っていただき自然乾燥をお勧めします。泥がついてしまった場合、レンズの表面に傷をつけたり、内部に
入り込んで故障の原因になりますのでサービスステーションにて清掃を依頼してください(有償)。
Q3 レンズの内部が結露してしまいました。解決方法はありますか。
A3 自然に結露がなくなるのを待つしかありません。
Q4 濡れた状態でカメラのつまみやレンズのズームを操作しても良いでしょうか。
A4 防塵・防滴のカメラであれば問題ありません。
Q5 防滴構造のカメラやレンズは通常の構造とどこが違いますか。防滴構造にする事で操作部の動きが硬くなっていますか。
A5 スイッチや可動部の隙間から水滴が入り込むことを防ぐ構造を持っています。そのため操作感に多少に違いが生じますが、各社とも極力、操作感の違いがなくなるよう日夜研究しております。
Q6 防滴構造のカメラやレンズのOリングやシーリング材は長期間で劣化してしまいますか。
A6 現在の素材は耐久性があがっており、劣化しにくくなっております。メンテナンスを怠らなければ、カメラとしての耐用年数内に、それらの部品のみ使えなくなることは無いと考えられます。
Q7 潮風や細かい砂が舞う場所でカメラやレンズを使用した後のメンテナンスはどうしたら良いでしょうか。
A7 潮風は塩分と細かい砂が含まれており非常に厄介です。レンズにはプロテクトフィルターをつけることをお勧めします。
使用後は濡れたタオルで軽く表面を拭い、塩分や細かい砂を取り除いてください。
Q8 濡れた状態のままバッテリーやメモリーカードの交換するときに注意する事はありますか。
A8 バッテリーやメモリーカード収納部はフタを閉めた状態の場合のみ防滴構造が発揮されます。濡れた状態のままバッテリー交換やメモリーカードの交換は避けてください。
どうしても交換する必要がある場合にはタオル等で水分を拭い、水滴等が内部に入らないよう細心の注意をお願いします。フタの隙間部分には水滴が溜まりやすいので特にお気をつけください。
Q9 濡れたままのカメラバックにカメラやレンズをそのまま入れておきました。避けた方が良いですか。
A9 カビ等の原因になりますのでお勧めできません。室内で自然乾燥させてください。
Q10 普段のカメラとレンズの保管方法を教えてください。レンズは立てた状態が良いですか。
A10 カメラ、レンズは高温、多湿が苦手でカビが生えやすくなります。
レンズ内部にカビが生えると個人での清掃は困難です。また、カビがレンズ表面に浸食すると清掃では除去できません。最近は各種サイズ、デザインの防湿庫が市販されていますので、こちらの利用をお勧めいたします。レンズは立てても寝かせても問題はありません。